届いた商品と一緒に入っていた小さなカードを片手に、スマホでレビューを書こうとして「そうそう、これ良かったな」とやわらかく微笑むお客さんの情景

レビューの集め方|依頼メールと同梱カードで口コミを増やす

「うちの商品、買ってくれた人はみんな気に入ってくれているはずなのに、レビュー欄はずっと閑散としたまま」。そんなもどかしさを感じたことはありませんか。お客さんは、わざわざ悪気があって黙っているわけではありません。ただ、忙しい毎日のなかで「感想を書く」という行動は、後回しにされて、そのまま忘れられてしまうだけなのです。

一方で、レビューを読んで買うかどうかを決めるお客さんは、とても多くいます。つまり、いま満足してくれている人の声を集められないことは、これから買おうとしている人の背中を押せていない、ということでもあります。良い商品を売っているのに、その良さが次のお客さんに伝わらない。これは、とても惜しい状態です。今日は、その差を埋める二つの道具——依頼メール同梱カード——を使って、無理なく口コミを増やす設計を、いっしょに組み立てていきましょう。

結論:レビューが集まらないのは商品が悪いからではなく、多くの場合、お客さんに「書くきっかけ」と「書きやすい入り口」を渡せていないだけです。やることは3つ。①商品を使って満足度が高まったちょうどよいタイミングで声をかける、②メールと同梱カードで書く手間を極限まで減らす、③見返り目当ての不自然な口コミにならないよう正直なお願いに徹する。この3つを整えるだけで、レビュー(購入者の感想=口コミ)は静かに、着実に増えていきます。

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いま何が起きているか|「満足」は、放っておくと声にならない

商品が届いて、お客さんがそれを気に入ってくれた。ここまでは順調です。ところが問題は、その「満足」が、放っておくと言葉にならないまま消えてしまうことにあります。人は、強い不満があるときはわざわざ書きに来ますが、「ふつうに良かった」くらいの満足は、行動に移す前に日常に流されてしまう。結果として、レビュー欄には一部の厳しい声ばかりが残り、実際の満足度より低く見えてしまう——そんなことも起こります。

ここで効くのが、お店側からのそっとしたひと声です。お客さんは「書いてはいけない」と思っているのではなく、「書くきっかけがない」だけ。だからこそ、こちらからタイミングよく、書きやすい形でお願いすると、眠っていた「良かった」が一気に言葉になります。

しかも、集まったレビューは商品ページの上で働き続けます。これから買おうか迷っている人にとって、同じ立場の先輩客の声は、お店の説明文よりずっと信頼できる判断材料です。集めたレビューをどう並べて見せるかはレビュー(星評価)の見せ方で購入を後押しするにゆずるとして、今日はまず「集める」ところに集中します。お客さんが自発的に投稿してくれる口コミ(UGC=お客さん自身が作ってくれた投稿や写真のこと)を増やす全体像はUGC(口コミ投稿)を増やす仕組みも参考になります。

具体例|「タイミング・依頼メール・同梱カード」で設計する

レビューを集める3つの要点(ちょうどよいタイミング→書きやすい依頼メール→手元に残る同梱カード)が並び、最後に商品ページのレビューが増えることを示した図
「時期」を見計らって声をかけ、「メール」で書きやすい入り口を渡し、「カード」で手元にも残す——この3点がそろうと、眠っていた満足が口コミになる。

やることは、次の3つを順番に整えるだけです。ひとつずつ見ていきましょう。

①タイミング|「使って良かった」と感じる頃に声をかける レビュー依頼で最も大事なのは、実は文面よりも送る時期です。届いた直後では、まだ使っていないので書きようがありません。かといって遅すぎると、感動が薄れて忘れられてしまいます。狙うのは、お客さんが商品を使って「これは良かった」と実感できたあたりです。

タイミングの見立ては、購入後のフォロー全体の流れの中で考えると外しにくくなります。いちばん開かれやすい一通の設計は注文確認メール(サンキューメール)で次につなげるが参考になります。

②依頼メール|「書く手間」を、これ以上ないくらい減らす 声をかける時期を決めたら、次は依頼メールです。ここでの鉄則は、たったひとつ。お客さんが「書こうかな」と思ってから、実際に書き終えるまでの手間を、極限まで減らすことです。手間が1つ増えるごとに、書いてくれる人は目に見えて減ります。

問い合わせ対応と同じで、こうした文面の下書きづくりを効率化したいときは、AIで問い合わせ・CSメールの下書きを作るの考え方が流用できます。もちろん、最後は自店の言葉に直してください。

③同梱カード|商品と一緒に、手元に残る「お願い」を届ける メールは見落とされることもあります。そこで併せて使いたいのが、商品に同封する同梱カードです。箱を開けた瞬間に目に入り、手元に物として残るため、メールとはまた違う形で効きます。同梱物全体の設計は同梱物(サンクスレター/サンプル)の設計にゆずり、ここではレビュー依頼に絞ります。

カードのデザインや写真に他人の素材を使うときは、権利まわりに注意してください。安全な素材の集め方はEC素材の著作権|画像・フォント・BGMの使い方が参考になります。

やりがちなNGと、その直し方
届いた直後に「レビューを書いて」と急かす:まだ使っていないので書けない。→ 使って実感が出た頃に送る。
メールにリンクがなく、自分で探させる:面倒で離脱される。→ 投稿ページへ直リンクのボタンを置く。
「何を書けば」が分からない白紙のお願い:手が止まる。→ 書く切り口のヒントを2〜3個そえる。
謝礼と引き換えに高評価を求める:不自然な口コミは規制の対象になり、信頼も損なう。→ 見返りは「正直な感想へのお礼」に留める(後述)。
一度で反応がないと、何度も催促する:うっとうしがられる。→ 声かけは控えめに、多くて1〜2回まで。

ここで挙げた日数(数日後・1〜2週間後)や催促の回数(1〜2回)はすべて例です。自店の商材やお客さんの使い方に合わせて置き換えてください。

レビュー特典を付けるときの注意|「正直な感想」へのお礼に留める

「レビューを書いてくれたらポイント進呈」といった特典は、投稿を後押しする有効な手段です。ただし、やり方を誤ると景品表示法やステマ規制(ステルスマーケティング=広告なのに広告と分からせない宣伝を禁じるルール)に触れることがあるため、線引きが大切です。

考え方はシンプルです。「投稿してくれたこと」へのお礼はよいが、「高い評価をつけること」の見返りにしてはいけない、という一点に尽きます。星の数や内容で特典に差をつけると、評価をゆがめる行為とみなされかねません。特典を用意するなら、内容にかかわらず一律にし、「正直な感想をお願いします」と明記してください。また、事業者が関与して投稿してもらう場合の表示ルールなど、判断に迷う点はステマ規制とやらせレビュー対策の基本で全体像をつかんだうえで、必要に応じて専門家に確認するのが安全です。

本記事は法令の一般的な考え方を示すもので、個別の表現の可否を保証するものではありません。特典設計や表示の最終判断は、消費者庁のガイドライン等を確認のうえ、専門家にご相談ください。

あなたへの影響

明日やること

  1. 自店の主力商品について、お客さんが「使って良かった」と実感する時期の見立てを立てる(まずは仮でよい)。
  2. その時期に届くレビュー依頼メールの文面を1本用意する。お礼→投稿ページへの直リンクボタン→書く切り口のヒント→「ひとことでも大歓迎」の順で。
  3. 商品に同封する同梱カードを1枚デザインする。手書き風のひとこと+投稿先QRコードを、小さく1用件で。
  4. 特典を付けるなら、内容にかかわらず一律にし、「正直な感想をお願いします」と明記する。星の数で差をつけない。
  5. お知らせメールの配信同意が取れているかを確認する。ここは飛ばさないでください。

レビュー集めチェックリスト

レビューを集めるのは、派手さのない地道な作業かもしれません。でも、いま満足してくれているお客さんの「良かった」を言葉にしてもらうことは、これから出会うお客さんへの、いちばん誠実な贈り物になります。あなたの商品には、まだ声になっていない「良かった」が、きっとたくさん眠っています。今日はまず、その声にそっと出口を作る——依頼メールを1本、同梱カードを1枚、書いてみませんか。

増えていくレビューを見て、お客さんの声に支えられていることを実感し、明るい表情で前を向くお店の担当者の情景

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参考(公式・一次情報)