自分のお店から自動で送られる事務的な注文確認メールを画面で見て、「これで終わりでいいのかな」と考え込むEC担当者の情景

注文確認メールで次につなげる|サンキューメールの書き方

「ご注文ありがとうございます。ご注文番号は……」。買い物をしたあとに届く、あの自動メール。あなたのお店では、どんな内容になっているでしょうか。多くのお店が、ショップの初期設定のまま、事務的な文面で送っています。

でも、この注文確認メール(注文が完了したときに自動で届くお知らせメール。サンキューメールとも呼びます)は、実はお客さんがいちばん高い確率で開く1通です。買った直後は「ちゃんと注文できたかな」「いつ届くかな」と気になって、必ずと言っていいほど中身を見ます。せっかく全員が開いてくれるのに、型どおりの一言で終わらせるのは、とてももったいない。この記事では、この1通を「次の一歩」につなげる書き方を、一緒に組み立てていきます。

結論:注文確認メールは、①まずお礼と安心(届いた・いつ来るか)を最優先で伝える → ②人の言葉で一言そえて事務メールを温かくする → ③使い方・次の一歩をそっと案内する(売り込みすぎない)、の順で組む。買った直後の「うれしい・待ち遠しい」気持ちに寄り添うのが、2回目につながる最初の一歩です。

何が起きているか:いちばん開かれるメールを、放置している

メールには開封率(送ったメールのうち、開かれた割合)という指標があります。お店から送る宣伝メールの開封率が数割にとどまることも多いなか、注文確認メールは、その性質上ほぼすべての人に開かれます。買った直後で、注文内容や届く日を確認したいからです。

つまり注文確認メールは、お店が持っている接点の中で、いちばん確実に読んでもらえる場所です。それなのに、次のような状態のまま放置されているお店が少なくありません。

買い物を終えた瞬間は、お客さんがそのお店をいちばん信頼してくれているタイミングです。その温かい瞬間に何も語らないのは、はじめまして直後のお客さんに背を向けているようなもの。ここに一手間かけるだけで、初回のお客さんを2回目につなげるF2転換(初めて買ってくれた人に、2回目を買ってもらうこと)の入り口が変わります。

具体例:注文確認メールを「3つのブロック」で組み立てる

注文確認メールを「お礼」「安心」「次の一歩」の3ブロックの順で組み立てることを示した図
順番が大事。まず「お礼」と「安心」で気持ちに応え、最後に「次の一歩」をそっと添える。売り込みは最後で十分。

注文確認メールは、次の3つのブロックをこの順番で並べるだけで、事務メールから「また買いたくなる1通」に変わります。大切なのは、いきなり売り込まないこと。まずお客さんの気持ちに応えてから、最後にそっと次を案内します。

① まずお礼と「安心」を最優先で

お客さんがこのメールでいちばん知りたいのは、「ちゃんと注文できたか」「いつ届くか」です。だから最初に、その不安を消してあげます。

順番として、宣伝より先にこの「安心」を届けます。ここを飛ばして商品案内から入ると、事務的どころか押し売りに感じられてしまいます。

② 人の言葉を一言そえる

次に、テンプレートには無い人の言葉を短く足します。ここが、事務メールと「お店からの手紙」を分ける一番のポイントです。

長い文章は要りません。一文あるだけで、お客さんの受け取り方は大きく変わります。同梱するサンクスカードと同じ役割をメールでも果たすイメージです。紙のカードづくりは同梱物(サンクスレター)の設計が参考になります。

③ 使い方・次の一歩を「そっと」案内する

最後に、次につながる案内を控えめに添えます。買った直後なので、強い売り込みは逆効果。あくまで「よかったらどうぞ」の温度です。

なお、注文確認そのもの(取引に必要な連絡)とは別に、宣伝色の強い内容を送る場合は、受け取る同意の取り方など特定電子メール法への配慮が必要です。この点は総務省の特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(迷惑メール対策)で基本を確認できます。また、通信販売では申込み内容の確認メールの扱いが特定商取引法にも関わります。制度の入り口は消費者庁の特定商取引法ガイドで押さえておくと安心です(この記事は制度の入り口を案内するもので、法的な助言ではありません。判断に迷う場合は専門家にご相談ください)。

この3ブロックを、購入後に自動で送る一連のメール(ステップメール)の1通目と位置づけると、さらに効果的です。全体の流れはステップメールの作り方|購入後フォローの型にまとめています。

あなたへの影響

明日やること

  1. 自分のお店の注文確認メールを一度お客さんとして受け取ってみる(テスト注文か、届いた実物を読み返す)。
  2. いまの文面に「発送・お届けの目安」が書かれているかを確認し、無ければ足す。
  3. テンプレートに、担当者の「人の言葉」を一文そえる(選んでくれたお礼・届いたあとの楽しみ方)。
  4. 使い方や次の案内を最後にそっと1つだけ加える(詰め込みすぎない)。
  5. 宣伝色を足す場合は、特定電子メール法・特商法の観点で無理がないか見直す(不安なら専門家に相談)。

注文確認メールは、システムが勝手に送る事務連絡ではありません。買ってくれたお客さんへの、お店からの最初の「はじめまして、ありがとう」です。まずは一文、あなたの言葉を足すところから始めてみてください。その一言が、次の一歩をつくります。

チェックリスト

温かい注文確認メールを送れるようになり、届いたメールを見てお客さんが笑顔になっている前向きな情景
事務メールが「お店からの手紙」に変わると、買った直後の気持ちにこたえられる。次の一歩は、この1通から。

関連テンプレート・無料ツール

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参考(公式・一次情報)