
Amazon A+コンテンツの作り方|画像と文章で伝わる商品ページに
「タイトルも画像も箇条書きも、ちゃんと整えたはずなのに、なぜか同じような競合の商品に負けている気がする」。Amazonで販売していると、そんなモヤモヤにぶつかることがあります。カートボックスの上あたりは頑張って整えた。でも——ページの下のほう、スクロールした先はどうなっているでしょうか。
多くのお店で、商品ページの下半分は「メーカーの素っ気ない説明文がベタ打ちされているだけ」になりがちです。一方で売れている商品は、その同じ場所に、画像と文章を組み合わせた“紙芝居”のような紹介ページを作り込んでいます。これが今日のテーマ、A+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)です。しかも、これは追加料金なしで使える機能。使っていないなら、それだけで見せ場を1つ空けたまま戦っていることになります。
今日は、A+コンテンツとは何かという基本から、使うための前提(ブランド登録)、そして「見た人が欲しくなる」構成の作り方、さらに景品表示法・薬機法で気をつける表現まで、初めての人でも今日から手をつけられる順番で、一緒に整理していきましょう。
結論:A+コンテンツは、商品ページの下半分を「文字の説明」から「画像で伝わる紹介ページ」に変える、無料で使える見せ場です。
進め方は、(1) まずAmazonブランド登録を済ませて機能を使えるようにする → (2) 「不安をつぶす順番」で伝える内容を紙に並べる → (3) 画像+短い文章のブロックとして組み立てる → (4) 景表法・薬機法に触れる表現がないか最後に見直すの順。いきなり凝ったデザインを目指さなくて大丈夫。お客さんが買う前に抱く“3つの不安”に画像で答える——これだけで、ページの説得力は大きく変わります。
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文章だけだとイメージしにくい方へ。このページの内容を、動画でやさしく解説しました。読んでもピンとこなかったところは、ぜひ動画で確かめてみてください。
いま何が起きているか|「ページの下半分」で差がついている

Amazonの商品ページは、大きく「上半分」と「下半分」に分かれています。上半分は、商品名(タイトル)・メイン画像・価格・箇条書き(商品の特徴)といった、購入ボタンのすぐ近く。ここを整える基本はAmazon商品ページ改善の基本で解説しています。
問題は、その先です。お客さんがスクロールした「下半分」の商品説明。ここは初期状態だと、ただの文字ベタ打ちになりがちで、読み飛ばされやすい場所です。A+コンテンツとは、この下半分を、画像と文章を組み合わせたブロック(かたまり)を積み重ねて、雑誌の紹介ページのように作り込める機能のこと。以前は「商品紹介コンテンツ」という名前で呼ばれていたもので、今もその名で案内されることがあります。
なぜここで差がつくのか。理由は3つあります。
- 買う直前の不安は「下半分」で生まれる:箇条書きを読んで興味を持った人ほど、「本当に自分に合うかな」「使いこなせるかな」ともう一歩踏み込んで確かめたくなります。その答えが下半分になければ、そっと離脱(買う直前で離れること)します。
- 文字より画像のほうが速く伝わる:サイズ感・使うシーン・他との違いは、文章で長々説明するより、1枚の画像のほうが一瞬で伝わります。スマホの小さな画面ならなおさらです。
- 無料なのに使っていない店が多い:A+コンテンツはブランド登録さえ済ませれば追加料金なしで使えます。競合が空けているこの見せ場を先に埋めれば、それだけで一歩リードできます。
その結果として期待できるのが、CVR(シーブイアール=商品ページの買われやすさ。見た人のうち何人が買ったかの割合)の改善です。Amazon自身も、A+コンテンツの活用が売上や転換率(=買われやすさ)の向上につながりうると案内しています。ただし数値は商品やジャンルで大きく変わるため、「必ず何%上がる」といった断定はできません。まずは自店で入れる前と後を見比べるのが確実です。
使う前の準備|Amazonブランド登録という前提
A+コンテンツを使うには、原則としてAmazonブランド登録(Amazon Brand Registry)を済ませている必要があります。これは、自社ブランドの商品を守り、こうした販促機能を使えるようにするための無料の仕組みです。
- 必要になるもの:多くの場合、登録済みの商標(特許庁などに登録された、あなたのブランド名やロゴの権利)が前提になります。商標登録そのもののやり方は屋号・ブランド名の商標登録のやり方と調べ方で整理しています。
- 申請の窓口:登録はAmazonブランド登録 公式サイトから行います。手順や条件は変わることがあるので、必ず公式の最新案内で確認してください(推測で進めない)。
- メーカー品を仕入れて売っている場合:自社ブランドではなく他社の既製品を販売しているときは、自分ではA+コンテンツを付けられないことがあります。この場合は、そのブランドのメーカー側が用意する範囲に依存します。
「商標なんてまだ取っていない」という段階でも、あわてなくて大丈夫です。まずは上半分(タイトル・画像・箇条書き)をAmazon商品ページ改善の基本で整えつつ、ブランドを育てる意思があるなら、商標登録とブランド登録を中長期の宿題として計画に入れておきましょう。
伝わるA+コンテンツの作り方|「不安をつぶす順番」で並べる

A+コンテンツで大事なのは、デザインの派手さではなく「並べる順番」です。上から順に、お客さんが買う前に抱く不安を1つずつつぶしていく——そんな流れで組み立てると、初めてでも説得力のあるページになります。おすすめは次の5ブロックです。
ブロック①:つかみ(この商品は何者か)
一番上には、商品の世界観が一目で伝わる大きな画像と、ひと言のキャッチを置きます。「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」が3秒で分かることがゴール。ここで細かいスペックを語る必要はありません。まず「自分向けだ」と感じてもらう場所です。キャッチコピーの考え方は売れるキャッチコピー・商品名の付け方も参考にどうぞ。
ブロック②:使うシーン(自分ごとにする)
次に、実際に使っている場面の画像を見せます。キッチンで使う、通勤バッグに入れる、子ども部屋に置く——生活の中に置かれた写真は、「自分が使うところ」を想像させ、サイズ感や雰囲気を一気に伝えます。文章は画像の補足として短く。使用シーンで魅せる考え方は使用シーン訴求で「自分ごと」にする商品ページでも詳しく触れています。
ブロック③:強み・比べる(迷いを消す)
「他とどう違うの?」に答えるブロックです。ここは比較表(画像として作った表)が効きます。ただし注意したいのが、他社を名指しで下げないこと。「A社よりすごい」ではなく、タイプ別・目的別に「こういう人にはこちら」と整理するのが安全で、かつ親切です。自社商品の松竹梅を並べる形なら特に有効です。比較表の作り方の考え方は比較表で「選ぶ理由」を作る商品ページにまとめています。
ブロック④:信頼・安心(不安の芽をつぶす)
素材・製造のこだわり、保証やアフターサポート、使い方の説明などを画像で見せ、「買った後」の不安を消します。よくある質問に先回りして答えるQ&A形式も相性が良いです(商品ページにQ&Aを入れて購入不安を消す)。ここで信頼バッジ的な要素を入れるときは、根拠のない「No.1」「最高級」などの表現は避けるのが鉄則です(後述)。
ブロック⑤:後押し(最後のひと押し)
最後は、もう一度商品の魅力とシリーズ全体をやさしく見せて、「これにしよう」と背中を押します。関連商品やセット、サイズ・カラー展開を並べると、回遊にもつながります。
この5ブロックは、売れるLP構成 完全ガイドで紹介している「つかみ→共感→解決→証拠→不安消し→後押し」の考え方を、Amazonの商品ページ向けに縮めたものです。まず画像1枚につき、伝えることは1つだけ——これを守るだけで、ぐっと読みやすくなります。
画像を作るときの小さなコツ
- 文字は大きく・少なく:スマホでは画像が小さく表示されます。画像に入れる文字は、遠目でも読める大きさで、要点だけに絞る。
- スマホでの見え方を必ず確認:Amazonの購入者の多くはスマホです。作った後は必ずスマホ表示でチェックし、文字が潰れていないか見ましょう。
- 本物の商品写真を使う:背景や図解はきれいに作ってよいですが、商品そのものは実物の写真で。誇張した加工は避けます。写真の基本は売れる商品写真の撮り方と並べ方を参考に。
表現で気をつけること|景表法・薬機法の基本
A+コンテンツは自由に画像と文章を作れるぶん、表現の行き過ぎが起きやすい場所でもあります。ここは校閲の観点でも特に大事なので、最初に頭に入れておきましょう。
- 景品表示法(けいひょうほう=広告の“言い過ぎ・誤解させる表示”を規制する法律):「日本一」「No.1」「最高級」などの表現は、客観的な根拠(調査データなど)がないと使えません。「今だけ」「通常価格の半額」といった価格の見せ方も、比べる元の価格に実態がないと二重価格として問題になります。価格の見せ方は価格の見せ方|参考価格・送料込み表示の工夫を参照。
- 薬機法(やっきほう=化粧品・健康食品などの効果効能の表現を規制する法律):化粧品や健康食品では、「シミが消える」「痩せる」「病気が治る」といった効果の断定はできません。うるおいを与える、といった認められた範囲の表現にとどめる必要があります。
- ステマ規制:レビューや「お客様の声」を見せるときは、実在の声だけを使い、依頼して書かせたものを自然な感想のように見せないこと。考え方はステマ規制とやらせレビュー対策の基本にまとめています。
判断に迷う表現は、言い切らずにやわらげるのが基本です。最終的な線引きは業種によって異なるため、消費者庁 公式サイトの景品表示法の案内を確認し、化粧品・健康食品など専門性の高い商材では専門家(弁護士・薬事の専門家)に相談してください。NG表現と言い換えの一覧は景表法・薬機法・特商法 表現チェック大全にまとめています。
具体例:説明ベタ打ちだったお店が、A+コンテンツで見違えるまで
キッチン雑貨を自社ブランドでAmazonに出しているお店が、「アクセスはあるのに、同じような競合に買い負けている」と感じていたとします。上半分は整えていたものの、商品説明の下半分はメーカー資料のテキストをそのまま貼っただけ。ここをA+コンテンツで作り直すと、次のように変わります。
- 準備:すでに商標を取っていたため、Amazonブランド登録を申請して機能を有効化。
- ①つかみ:食卓に料理と一緒に写った大きな写真+「毎日の食卓が、少し楽しくなる」のひと言に。
- ②使うシーン:朝の忙しいキッチン、休日のブランチ、子どもと料理する場面の3枚を並べ、サイズ感と生活の雰囲気を伝えた。
- ③強み・比べる:自社のS・M・Lサイズを「一人暮らし向け/二人向け/家族向け」と目的別に整理した比較表を画像で作成(他社名は出さない)。
- ④信頼:素材と食洗機対応の説明、「よくある質問」を3つ。誇張表現は入れず、事実だけを画像で見せた。
- ⑤後押し:カラー展開とギフト用途を最後に紹介。
結果として、ページ滞在の手応えが変わり、入れる前と後で転換率(買われやすさ)を見比べると改善が確認できた——という流れになります。数値はジャンルや商品で変わるので「必ず上がる」とは言えませんが、「文字の説明」を「画像で伝わる紹介」に変えた瞬間、伝わる情報量が増えるというのは、多くの現場で共通する感覚です。ポイントは、凝ったデザインではなく、買う前の不安を順番につぶしたことにありました。
あなたへの影響
- 商品ページの「下半分」をA+コンテンツで作り込むと、箇条書きだけでは伝わらないサイズ感・使うシーン・強みを画像で見せられ、買う直前の不安に先回りで答えられる。
- ブランド登録さえ済ませれば追加料金なしで使える見せ場なので、競合が空けているうちに埋めれば、それだけで一歩リードできる。
- 「つかみ→使うシーン→強み比較→信頼→後押し」の順に並べるだけで、デザインに自信がなくても説得力のある紹介ページが作れる。
- 自由に作れるぶん景表法・薬機法の表現には注意が必要で、根拠のない最上級表現や効果の断定を避けることが、長く安心して売り続ける土台になる。
- スマホでの見え方を前提に「1画像=1メッセージ・文字は大きく少なく」を守ると、実際に見られる環境で伝わるページになる。
明日やること
- 自社商品がAmazonブランド登録を使える状態か確認する。未登録なら、商標の有無を含めて公式サイトで条件をチェックする。
- まず1商品を選び、お客さんが買う前に抱く「3つの不安」(自分に合うか/使いこなせるか/他とどう違うか)を紙に書き出す。
- その不安に答える形で、5ブロック(つかみ・使うシーン・強み比較・信頼・後押し)の中身を箇条書きで並べる。
- 各ブロックに使う画像を1枚ずつ用意する。商品は実物写真、伝えることは1画像1つに絞る。
- 作ったら必ずスマホ表示で見て、文字が潰れていないか、伝わるかを確認する。
- 公開前に、景表法・薬機法に触れる表現(No.1・最高級・効果の断定など根拠のないもの)がないか最後に見直す。
- 公開後は、入れる前と後で転換率(買われやすさ)を見比べ、効果を確かめて次の商品へ広げる。
Amazon A+コンテンツ チェックリスト
- Amazonブランド登録を済ませ、A+コンテンツ機能が使える状態になっている
- 一番上のブロックで「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」が3秒で伝わる
- 実際に使っているシーンの画像で「自分ごと」にできている
- 強み・比較は他社名を出さず、目的別・タイプ別に整理している
- 素材・保証・Q&Aなど「買った後の不安」に答えるブロックがある
- 1つの画像で伝えることを1つに絞っている
- 画像内の文字は大きく・少なく、スマホでも読める
- スマホ表示で見え方(文字潰れ・レイアウト崩れ)を確認した
- 根拠のない最上級表現(No.1・最高級 等)や効果の断定を入れていない
- 商品は実物写真を使い、誇張した加工をしていない
- 入れる前と後で転換率(買われやすさ)を見比べる準備がある
関連テンプレ:A+コンテンツを「上半分」と「表現ルール」でつなぐ
A+コンテンツは、単体で作るより前後をつなぐと効果が伸びます。まず土台となる上半分はAmazon商品ページ改善の基本|タイトル・画像・箇条書きで整え、紹介ページの骨組みは売れるLP構成 完全ガイドと比較表で「選ぶ理由」を作る商品ページを土台にすると迷いません。
使うシーンで魅せる考え方は使用シーン訴求で「自分ごと」にする商品ページを、写真そのものの撮り方は売れる商品写真の撮り方と並べ方を。そして自由に作れるぶん大切になる表現ルールは景表法・薬機法・特商法 表現チェック大全とステマ規制とやらせレビュー対策の基本で最終確認を。ブランドを守る前提の商標は屋号・ブランド名の商標登録のやり方と調べ方にまとめています。

商品ページの下半分は、多くのお店が空けたままにしている「もったいない見せ場」です。でも、あなたの商品には、写真を1枚見せれば伝わる良さがきっとあるはずです。難しいデザインは後回しでかまいません。まずは「この商品を買う前、お客さんは何が不安だろう」と1つ書き出すところから。その答えを画像にして並べていけば、あなたの商品ページは、素通りされるページから「ちゃんと伝わる」ページへと変わっていきます。
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