損益分岐ROASとは?広告で赤字にならない最低ラインの数字

広告は回しているけれど、黒字か赤字か自信がないとき

ROASは見ている。でも「この数字って、結局いくつあれば黒字なの?」と聞かれると、はっきり答えられない。そんなときに役立つのが損益分岐ROASです。

損益分岐ROASとは?ひとことで言うと

損益分岐ROASは、広告で赤字にならないために最低限必要なROAS(広告費用対効果)のことです。やさしく言うと「これを下回ると広告のせいで赤字、これを上回れば黒字」という境目のラインです。「損益分岐」とは、もうけも損もないトントンの状態を指します。

EC現場ではどこで使う?

広告を続けるか止めるか、入札(広告にいくら払うか)を上げるか下げるかを決めるときの基準になります。「実測ROASが損益分岐ROASを超えているか」を物差しにすると、感覚ではなく数字で広告の良し悪しを判断できます。リスティング広告やショッピング広告の振り返りで特に使います。

具体例で見る

損益分岐ROASは、ざっくり「100%÷粗利率」で逆算できます。たとえば粗利率が25%なら、100%÷0.25=400%。つまり損益分岐ROASは約400%です。実測のROASが450%ならトントンを超えて黒字、350%なら赤字、という見方になります。粗利率が50%なら損益分岐ROASは約200%まで下がり、より低いROASでも黒字にできます。

縦に伸びたROASの目盛りの途中に水平の境界線があり、その線より上が黒字、下が赤字に色分けされている様子で、損益分岐ROASを表したイラスト
ROASの目盛りに引かれた1本の境界線が損益分岐ROAS。実測ROASがこの線より上なら黒字、下なら赤字。

なぜ大事なのか・知らないとどう困る?

損益分岐ROASを決めずに広告を回すと、「売上は増えているのに、実は広告のせいで赤字」という状態に気づけません。境目のラインを先に決めておけば、実測ROASがそれを割った瞬間に「これは止める・見直す」と判断できます。赤字に気づくのが遅れるほど、損は積み上がります。

よくある勘違い

損益分岐ROASは、どの店でも同じ固定値ではありません。粗利率が違えば境目も変わります。粗利率が低い商品ほど高いROASが必要で、粗利率が高い商品は低めのROASでも黒字にできます。「ROAS300%なら安心」と一律で考えるのは危険です。

つまり現場では?

損益分岐ROASを出すということは、自分の店の「広告の合格ライン」を決めること。このラインがあると、ROASの数字を見た瞬間に黒字か赤字かを判断できます。

明日やるならこれ

主力商品の粗利率を1つ確認し、「100%÷粗利率」で損益分岐ROASを計算してみましょう。EC利益計算ツールなら、粗利率を入れるだけで損益分岐ROASまで自動で出せます。

ひとことで言うと

損益分岐ROASとは、広告で赤字にならない最低ラインの数字で、粗利率から逆算して決めます。

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