粗利率とは?売上のうち、いくら利益が残るかを見る割合

売れているのに、なぜか手元にお金が残らないとき

注文はそれなりに入っている。なのに、月末に計算すると思ったほど残っていない。「値引きしすぎ?」「送料無料、やりすぎ?」と迷ったとき、最初に見てほしいのが粗利率です。

粗利率とは?ひとことで言うと

まず「粗利(あらり)」は、売上から原価(商品の仕入れや製造にかかったお金)を引いた残りのことです。その粗利が、売上に対してどれくらいの割合かを示したものが粗利率です。やさしく言うと「1000円売れたとき、そのうち何円が利益のもとになっているか」を割合で表した数字です。

EC現場ではどこで使う?

値引きセールをどこまで下げてよいか、送料無料ラインをいくらに設定するか、広告にいくらまでかけられるか――こうした「いくらまでなら出してよいか」を決めるときに必ず関わってきます。仕入れ担当との会話や、利益の振り返りレポートでもよく登場します。

具体例で見る

売価1000円・原価600円の商品なら、粗利は1000円−600円=400円。粗利率は400円÷1000円=40%です。この40%が、送料・手数料・広告費・梱包代などを払う「原資」になります。もし200円値引きして800円で売ると、粗利は200円、粗利率は25%まで下がります。

商品の売価を表す1本の縦棒が、下の「原価」部分と上の「粗利」部分に分かれている様子で、粗利率の考え方を表したイラスト
売価という1本の棒は「原価」と「粗利」に分かれる。粗利が売価に占める割合が粗利率。ここから送料や広告費を払う。

なぜ大事なのか・知らないとどう困る?

粗利率が分からないと、「いくらまで値引きしてよいか」「広告にいくらかけてよいか」の判断ができません。粗利率を知っていれば、たとえば「この商品は粗利率40%だから、広告費は売上の40%までならギリギリ赤字を避けられる」といった目安が立ちます。広告の採算ラインを決めるとき、粗利率は出発点になります。

よくある勘違い

粗利を「最終的な利益」と思い込むのは要注意です。粗利は原価を引いた段階の数字で、ここからさらに送料・決済手数料・モール手数料・広告費・梱包代などを引いた残りが、実際に手元に残る営業利益です。粗利率が高くても、送料や手数料が重ければ利益はぐっと減ります。

つまり現場では?

粗利率を見るということは、「この商品でどこまで攻めてよいか(値引き・送料・広告)」の許容額を確かめること。攻める前に、まず原資がいくらあるかを知るための数字です。

明日やるならこれ

よく売れている商品を1つ選び、売価から原価を引いて粗利を出し、それを売価で割って粗利率を計算してみましょう。電卓で1分です。EC利益計算ツールを使うと、そのまま採算ラインの確認まで進められます。

ひとことで言うと

粗利率とは、売上のうちいくら利益が残るかを見る割合で、値引き・送料・広告の許容額を決める土台です。

この用語が出てくる記事