一度お店に来てくれたお客さんが、後日また検索窓で商品を探している場面を思い浮かべ、「この人にはもう一歩踏み込んで声をかけよう」と気づくネットショップ担当者の情景

RLSA(検索広告リマーケティング)の設計|一度来た人に強く届ける

検索広告を回していると、こんなもやもやはありませんか。「クリックは来る。でも初めての人ばかりで、なかなか買ってもらえない」。一方で、一度サイトに来てくれた人、カートまで入れてくれた人は、少し背中を押せば戻ってきてくれそうな気がする——。

その「もう一歩」をかなえるのがRLSAです。むずかしそうな名前ですが、やることはシンプル。一度あなたのサイトに来た人が、後日また検索してきたときだけ、検索広告の出し方を変える仕組みです。今日は、設定の細かい話に入る前に、考え方と始め方を一緒に手を動かす目線で整理します。

結論:RLSA(検索広告向けリマーケティングリスト=一度サイトに来た人の名簿を使って、その人が再検索したときの検索広告の出方を変える仕組み)は、「初めての人」と「一度来た人」を同じ扱いにしないための打ち手です。やることは3つ。(1) 一度来た人の名簿(リスト)を作る、(2) その人たちが再検索したときに 入札を強める(上に出やすくする)、(3) 初めての人には出さない言葉でも、来たことがある人にだけ広げて出す。既存の検索広告に「お得意さま向けの味付け」を足すイメージで、少額でもすぐ試せます。

いま何が起きているか:検索広告は「初めて」も「二度目」も同じ値段で戦っている

まず、言葉をやさしくそろえます。

ふつうの検索広告は、画面の向こうが初めての人なのか、昨日カートで迷った人なのかを区別せず、同じ言葉・同じ入札で戦っています。でも、一度あなたの商品を見た人は、まだ見ぬ人よりずっと買ってくれやすい。にもかかわらず同じ扱いなのは、もったいない状態です。

RLSAは、この「一度来た人」だけをそっと見分けて、その人が再検索した瞬間に、少し強く・少し広く迎えにいく仕組みです。考え方の全体像はリターゲティング広告の設計とフリークエンシー管理と地続きで、RLSAはその「検索広告版」にあたります。公式の仕様や設定手順はGoogle 広告ヘルプで確認できます(媒体の仕様は変わることがあるため、最新はヘルプで必ず確認してください)。

具体例:同じ検索広告でも「誰が検索したか」で出し方を変える

検索した人を「初めての人」と「一度来た人」に分け、一度来た人にだけ入札を強めて検索広告を上位に出すことを示した図
同じ検索語でも、初めての人と一度来た人で出し方を変えるのがRLSAの考え方

よくある使いどころを、数字のイメージで見てみましょう(すべて例です。自社の状況に置き換えてください)。

ポイントは、新しい広告を作るのではなく、いまある検索広告に「一度来た人向けの味付け」を重ねること。だから少額でも、今日の設定を大きく壊さずに試せます。

あなたへの影響:効くけれど「万能」ではない。相性と条件を押さえる

RLSAは相性が合えば費用対効果の良い打ち手ですが、過信は禁物です。影響を正しく捉えておきましょう。

あわせて、検索広告そのものの土台(キーワードの整理や無駄打ち対策)がゆるいと、RLSAの効果も半減します。先に検索広告のキーワード設計と除外KWで足場を整えておくと、味付けが効きやすくなります。

明日やること

  1. 自社商材が「検討してから買う」タイプか見極める。調べて・見比べて・後日また検索される商品なら、RLSAの好相性。即決の日用品なら優先度は下げてよい。
  2. 計測タグが入っているか確認する。入っていなければ、まずタグ設置とプライバシーポリシーの整備から。これがないとリストがたまりません。
  3. 最初のリストを1〜2本だけ作る。欲張らず「過去30日にサイトに来た人」と「カートに入れて買わなかった人」の2本から。人数の下限に届いているかも確認する。
  4. 今ある検索広告に、入札を少し強める設定を重ねる。まずは「入札を2〜3割強める」から。新しい広告を作らず、既存に味付けするだけでOK。
  5. 2〜4週間回して、強めた分が採算に合うか見る。来た人向けの成果(コンバージョン)とクリック単価を、初めての人と分けて確認し、良ければ対象の言葉を少しずつ広げる。

全部を一度にやろうとしなくて大丈夫。まずは「一度来てくれた人を、初めての人と同じ扱いにしない」——この一点を設定に落とすだけで、同じ広告費でも手応えが変わってきます。すでにあなたのお店に関心を持ってくれた人に、もう一歩だけていねいに声をかける。その積み重ねが、広告を「使い捨て」から「お得意さまを育てる道具」に変えていきます。

一度サイトに来てくれたお客さんが再検索から戻ってきて購入してくれ、手応えを感じて次の工夫に向かうネットショップ担当者の明るい情景

チェックリスト

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あなたのお店では、一度来てくれた人と初めての人を、いま同じ広告で迎えていませんか。扱っている商品ジャンルと、月のサイト訪問数のおおよそを教えていただければ、無料診断で「RLSAが効きそうか」と「最初に作るべきリスト」を一緒に考えます。

参考(公式・一次情報)