
プライバシーポリシーの作り方|ネットショップの個人情報の基本
「プライバシーポリシー」。 開業ツールにあったひな形をそのままコピペして、中身をよく読まないまま置いている——そんなお店、実はとても多いです。
でも、このページは「置いておけば済む1枚」ではありません。お客さんは注文の直前に、「入力した名前や住所、この店はどう扱うんだろう」と、ほんの少し不安になります。プライバシーポリシーは、その不安に「こう使い、こう守ります」と正直に答える場所です。今日は、何を書けば安心して買ってもらえるのか、個人情報の基本と最低限の項目を、テンプレ付きで一緒に整えていきましょう。
結論:プライバシーポリシー(個人情報の取り扱い方針)とは、「どんな情報を・何のために集め・どう使い・どう守り・困ったらどこに言えばいいか」をお客さんに約束するページです。
取得する情報/利用目的/第三者提供/問い合わせ窓口——この骨組みを、自店の実態どおりに正直に書く。一度作れば基本は使い回せます。まずは「実態と合っているか」を確かめることから始めましょう。
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文章だけだとイメージしにくい方へ。このページの内容を、動画でやさしく解説しました。読んでもピンとこなかったところは、ぜひ動画で確かめてみてください。
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いま何が起きているか
ネットショップは、注文のたびにお客さんの名前・住所・電話番号・メールアドレスといった個人情報(特定の個人を識別できる情報)を預かります。これは避けられません。だからこそ法律(個人情報保護法)は、「何のために使うのか(利用目的)をあらかじめ示し、その範囲で扱うこと」を事業者に求めています。
ところが現場では、他店やツールのひな形をそのまま貼っただけで、自店の実態と合っていないケースが目立ちます。たとえば「メルマガ配信のために使う」と書いていないのに配信していたり、外部の発送代行や決済会社に情報を渡しているのに、その説明がなかったり。お客さんからすると、気に入った商品でも、最後にこのページを開いて中身が空っぽだと「ここ、情報の扱いは大丈夫かな」という不安に直結します。
さらに近年は、アクセス解析や広告のために使う「Cookie(サイト訪問者のブラウザに保存される小さな情報。再訪の把握や広告配信に使う)」の扱いにも関心が高まっています。GA4のような解析ツールや広告タグを入れているなら、その利用にも触れておくと、より誠実なページになります。
※ 本記事は2026年時点の一般的な解説です。必要な記載や対応は事業形態・取扱情報・法改正で変わります。判断に迷う場合は個人情報保護委員会の公式サイトなど公式情報で最新を確認し、必要に応じて専門家(弁護士・行政書士など)に相談してください。
具体例:プライバシーポリシーに入れる主な項目とテンプレ

身構えなくて大丈夫です。次の項目を、お客さんが読んで分かる言葉で、自店の実態に合わせて埋めていきます(取扱情報や業態で増減します。最終的な要否は公式情報・専門家で確認してください)。
- 取得する情報:氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴、決済情報など、実際に集めているものを書く。
- 利用目的:「商品の発送」「代金の決済」「お問い合わせ対応」「(同意を得た方への)メルマガ配信」など、何に使うかを具体的に。ここに書いていない目的には使わないのが原則です。
- 第三者への提供・委託:発送代行、決済会社、モールなど、業務のために情報を渡す先がある場合は、その旨を示す。本人の同意なく無関係な第三者へ売り渡さないことも明記。
- 安全管理(情報の守り方):不正アクセスや漏えいを防ぐために管理していること、SSL(通信を暗号化して盗み見を防ぐ仕組み)で保護していることなど。
- Cookie・アクセス解析:GA4や広告タグを使っているなら、その利用と、お客さん側で無効化できることに触れる。
- 開示・訂正・削除の求め:お客さんが自分の情報の開示や削除を求められること、その窓口。
- 問い合わせ窓口:個人情報の扱いについて連絡できる、事業者名・担当・メールアドレス。
そのまま下敷きに使えるテンプレも置いておきます(自店の実態に合わせて必ず調整してください)。
プライバシーポリシー(テンプレ・抜粋)
〇〇商店(以下「当店」)は、お客様の個人情報を以下のとおり取り扱います。
・取得する情報:氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴、決済に必要な情報
・利用目的:商品の発送、代金の決済、お問い合わせ対応、(ご同意いただいた方への)お知らせ・メルマガ配信
・第三者提供:法令に基づく場合を除き、ご本人の同意なく第三者へ提供しません。発送・決済など業務上必要な範囲で委託先に預ける場合があります。
・安全管理:不正アクセス・漏えいの防止に努め、通信はSSLで保護します。
・Cookie:サイト改善や広告のためにアクセス解析を利用します。ブラウザ設定で無効化できます。
・開示等の請求/お問い合わせ:〇〇商店 個人情報担当 privacy@example.com
ポイントは、「見栄えのよいひな形を貼ること」ではなく、「自店が実際にやっていることと、書いてある内容を一致させること」です。書いてあるのにやっていない、やっているのに書いていない——このズレをなくすほど、信頼できるページになります。
あなたへの影響
- 利用目的や守り方を正直に示すことは、広告費を増やさずに注文直前の「情報の扱い、大丈夫かな」を消し、購入の後押しになる。
- 実態と記載を一致させておくことは、「聞いていない使われ方をした」というトラブルや苦情を防ぐことにつながる。
- 問い合わせ窓口を明確にすると、開示や削除の求めが来たときに、あわてず一次対応できる。
明日やること
- 自店のプライバシーポリシーを開き、他店のコピペのまま・空欄のままになっていないかスマホで確認する。
- 「実際に集めている情報」「実際にやっている使い方(メルマガ・解析・広告など)」と、書いてある内容がズレていないか突き合わせる。
- 発送代行・決済会社・モールなど、情報を預けている先があれば、その旨を書き足す。
- 個人情報の問い合わせ窓口(メールアドレス)を1つ決めて明記する。
- 迷う項目は公式情報を確認し、必要なら専門家に相談する。
プライバシーポリシー チェックリスト
- 取得している情報が、実態どおりに書かれている
- 利用目的が具体的で、書いていない使い方をしていない
- 第三者提供・委託先について触れている(該当する場合)
- 情報の守り方(安全管理・SSLなど)に触れている
- Cookie・アクセス解析を使っているなら、その旨と無効化を書いている
- 開示・訂正・削除の求めに応じる窓口がある
- 個人情報の問い合わせ窓口(事業者名・メール)が明記されている
- ポリシーページへ、フッターや申込画面からすぐたどれる
プライバシーポリシーは、お役所向けの面倒な1枚ではありません。「あなたの情報を、こう使い、こう守ります」とお客さんに約束する、信頼の土台です。今日、実態とのズレをひとつ直すところから始めれば、注文をためらっていたお客さんの背中を、そっと押してあげられます。

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