安全在庫とは?急な売れ行きや入荷遅れに備えて持っておく予備の在庫
いつも通りのはずが、急に注文が増えて売り切れたとき
毎日だいたい同じくらい売れていたのに、テレビで紹介された・誰かがSNSで広めた、といったきっかけで急に注文が殺到。気づいたら在庫ゼロで「ただいま品切れ中」。この「予想外の売れ行き」に備えるための在庫が、安全在庫です。
安全在庫とは?ひとことで言うと
安全在庫は、売れ行きが急に増えたり、仕入れた商品の入荷が遅れたりしても困らないように、最低限あらかじめ余分に持っておく在庫のことです。「いつもの分」とは別に、念のための予備として確保しておく在庫、と考えると分かりやすいです。
EC現場ではどこで使う?
在庫管理と発注の計画で使います。とくに、いつ・どれくらい売れるか読みにくい商品や、入荷に時間がかかる商品ほど、安全在庫を厚めに持っておく判断をします。発注点(発注の合図になる在庫数)を決めるときにも、この安全在庫を足して計算します。
具体例で見る
1日平均10個売れる商品があり、入荷まで(リードタイム)が5日かかるとします。普段なら入荷待ちの5日間で50個あれば足りる計算ですが、売れ行きが日によって上下することを考えて、さらに20個を安全在庫として持っておきます。すると、ある日いつもより多く売れても、すぐには欠品せずに済みます。逆にこの予備がないと、ほんの少しの売れ行きの増加で在庫が尽きてしまいます。

なぜ大事なのか・知らないとどう困る?
安全在庫がないと、ちょっとした売れ行きの変動や入荷の遅れで、すぐに欠品してしまいます。欠品の間は売れたはずの売上を逃す(機会損失)うえ、「すぐ品切れする店」という印象も残ります。一方で、安全在庫を持ちすぎると在庫が寝てしまい、在庫回転率が下がって資金が在庫に固まります。欠品も過剰もない、ちょうど良い量が「適正在庫」です。
よくある勘違い
安全在庫は多ければ安心、ではありません。多く持つほど保管コストや売れ残りのリスクが増えます。狙うのは「いざというときに足りる、でも抱えすぎない」最低限の量です。また、すべての商品に同じ量を持つ必要もなく、よく売れる商品や読みにくい商品に厚めに配分するのがコツです。
つまり現場では?
安全在庫を持つということは、「最悪のとき」と「ふだん」のバランスを取ること。少しの予備で欠品の不安を減らしつつ、抱えすぎて資金を寝かせないラインを探す、という調整です。
明日やるならこれ
過去に欠品して悔しかった商品を1つ思い出し、「1日の販売数」と「入荷までの日数」を確認してみましょう。そこに少し予備を足した数を安全在庫の目安として持っておくと、同じ欠品を繰り返しにくくなります。
ひとことで言うと
安全在庫とは、急な売れ行きや入荷遅れに備えて持っておく、予備の在庫のことです。