LINEのトーク画面を開いたお客さんが、下に並ぶメニューを見て「次はこれを見よう」と迷わず動ける様子を見守るEC担当者の情景

LINEリッチメニューでリピート導線を作る|また買う入口を一画面に

「LINEの友だちは増えてきたのに、売上につながっている実感がない」

配信のたびに一瞬だけ反応があって、あとは静かになる。そんな手応えのなさに心当たりはないでしょうか。実は、原因は配信の中身だけではないかもしれません。お客さんがふとLINEのトーク画面を開いたとき、そこに「次にどこを見ればいいか」の入口が用意されていない――これが、けっこう大きな取りこぼしなのです。

その入口になるのが、リッチメニュー(LINEのトーク画面の下にいつも表示されている、タップで決まった場所に飛べるボタンの並び)です。配信は流れて消えますが、リッチメニューはずっとそこに居座り続けます。言うなれば、24時間開いているお店の入口看板。ここを「また買いたくなる導線」に整えるだけで、友だちの数が売上に変わりやすくなります。この記事を読み終える頃には、6つのマスに何をどう並べるかが決められるようになっています。

結論:リッチメニューは、①よく使う入口を6マスに絞る → ②リピート(再購入)につながる導線(再注文・お気に入り・クーポン・使い方)を目立つ場所に置く → ③タップ数を見て並べ替える、の順で組む。あれもこれもと詰め込まず、「お客さんが次にしたいこと」から逆算して選ぶのがコツです。

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何が起きているか:配信は流れる、でもメニューは残る

LINE公式アカウントで多くの人が力を入れるのは「配信」です。でも配信は、送った瞬間がピークで、あとはトーク履歴の上へ上へと流れて消えていきます。一方でリッチメニューは、お客さんがトーク画面を開くたびに、必ず目に入る場所に居続けます。

にもかかわらず、リッチメニューが初期設定のままだったり、「ホームページはこちら」の1枚ボタンだけだったりするお店は少なくありません。これは、せっかくの一等地に「いらっしゃいませ」の一言しか置いていないようなもの。お客さんは「何ができるのか」が分からず、そのまま画面を閉じてしまいます。

リッチメニューが力を発揮するのは、すでに一度買ってくれた人に対してです。新規のお客さんを連れてくるのは広告やSNSの仕事ですが、リッチメニューは「もう友だちになってくれた人」を、もう一度お店へ連れ戻す導線になります。だからこそ、リピート(繰り返し買ってもらうこと)を意識した設計が効いてきます。まずは自分のアカウントでリッチメニューに何が設定できるかを、LINEヤフー for Business の公式マニュアルで確認しておくと、この先の設計が具体的になります。

具体例:6マスに「次にしたいこと」を並べる

リッチメニューの6マスに、再注文・マイページ・クーポン・人気商品・使い方FAQ・問い合わせを割り当てた構成例の図
迷ったら、上段に「また買う」導線、下段に「困りごと」の受け皿。よく使う入口だけを6マスに絞る。

リッチメニューは、画面を2段×3列の6マスに分ける形が定番です(3マスなど少ない構成も選べます)。多くのお店にとって使いやすいのは、上段に「また買ってもらう」導線、下段に「困りごとの受け皿」を置く分け方です。

上段:また買ってもらうための3マス

下段:困りごとを受け止める3マス

ポイントは、リピートに効くマス(再注文・クーポン)を、押しやすい位置に置くこと。指の届きやすさや目立ちやすさは、そのまま押される回数に響きます。また、季節やセールに合わせてメニューを差し替えたり、購入前後で見せる内容を変えたりもできますが、最初は欲張らず「1枚をきちんと作る」ところから始めるのが失敗しにくい形です。

なお、リッチメニューはあくまで「入口」です。タップした先のページが分かりにくいと、そこで離脱してしまいます。飛ばした先の商品ページや、LINE公式アカウントの友だちの増やし方で作った登録メリットと、ちぐはぐにならないよう合わせておきましょう。

あなたへの影響

明日やること

  1. 自分のLINE公式アカウントで、いまリッチメニューに何が設定されているかを確認する(初期設定・空欄なら伸びしろ大)。
  2. お客さんが「次にしたいこと」を3つ書き出す(例:また買う/使い方を知る/困りごとを聞く)。
  3. 上段に「また買う」導線(再注文・クーポン・人気商品)、下段に「受け皿」(FAQ・マイページ・問い合わせ)を割り当てて、6マスの下書きを作る。
  4. 飛ばす先のページ(商品ページ・クーポン画面・FAQ)が分かりやすいかを、自分でタップして確かめる。
  5. 公開して1〜2週間後に、どのマスがよく押されているかを管理画面で見て、押されないマスを入れ替える。

最初から完璧なメニューを作る必要はありません。まずは「また買ってくれる人が、次の一歩を踏み出しやすい入口」を1つ用意するだけで十分です。看板を整えれば、静かだったトーク画面が、少しずつお店の入口として働きはじめます。

チェックリスト

リッチメニューを整え終え、静かだったLINEがお店の入口として働きはじめたことに手応えを感じ、前を向くEC担当者の情景
看板を整えれば、LINEは「送るだけ」から「いつでも戻ってこられる場所」に変わる。

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