スマホで買い物を終えようとして、決済方法の選択画面で自分が使いたい支払い方法を見つけてほっとしているお客さん

EC決済の選び方|後払い・PayPayを追加してカゴ落ちを防ぐ

「カートには入れてくれた。住所も入れてくれた。なのに、支払いの画面で消えてしまう」。 アクセス解析でその離脱を見るたび、もどかしい気持ちになりますよね。商品が悪いわけでも、値段が高すぎるわけでもない。最後の最後で、お客さんは静かにブラウザを閉じています。

その原因のひとつが、「自分が使いたい支払い方法が無い」ことです。クレジットカードしか選べないお店で、カードを使いたくない人・持っていない人は、そこで諦めるしかありません。今日は、後払いやPayPayといった決済をどう足すか、手数料という現実と相談しながら、無理のない順番で決めていきましょう。

結論:決済手段の不足は、広告費をかけて連れてきたお客さんを最後の一画面で逃すもったいない離脱です。
まずは①クレジットカード、②コンビニ後払い、③PayPayなどのスマホ決済——この3系統を押さえれば、多くのお店で「払いたいのに払えない」をほぼ消せます。全部を一度に入れる必要はありません。自店のお客さんの層に合う順に、手数料と相談しながら足すのがコツです。

いま何が起きているか

ネット通販の支払い方法は、ここ数年で大きく多様化しました。クレジットカードに加えて、コンビニ払い・代引き・キャリア決済、そしてPayPayや楽天ペイ・d払いといったスマホ決済、さらに「後払い(商品が届いてから払う)」が当たり前の選択肢になっています。

お客さんの側からすると、支払い方法は「慣れたやり方」から動きたくないものです。普段PayPayしか使わない人にとって、カード番号を打ち込む手間は、それだけで離脱の理由になります。「カードをネットに登録したくない」「未成年でカードを持っていない」「商品を見てから払いたい」——理由はさまざまですが、共通しているのは、払う気はあるのに、払う手段が無いという状態です。

これは商品ページの文章を直すより、ある意味わかりやすい改善です。選択肢を足すだけで、今まで取りこぼしていた層が、そのまま買えるようになるのですから。

具体例:まず押さえたい3系統と、足す順番

ECで押さえたい決済の3系統(クレジットカード・コンビニ後払い・スマホ決済)と、それぞれの利用者イメージを並べた図
まずはこの3系統。全部を一度に入れず、自店のお客さんに多い層から順に足していくのがコツ。

難しく考えず、まずは次の3系統を「自店にあるか」で見直してみましょう。

  1. クレジットカード:いちばんの基本。多くのお店が導入済みですが、主要ブランド(Visa・Mastercardなど)が一通り使えるか、入力画面がスマホで打ちやすいかも合わせて確認します。
  2. コンビニ後払い(届いてから払う):「商品を見てから払いたい」「カードを使いたくない」層に効きます。カードを持たない人や、初めてのお店で慎重な人の不安をやわらげる選択肢です。
  3. スマホ決済(PayPay・楽天ペイ・d払い 等):普段の買い物でキャッシュレスに慣れた層に強い。タップだけで決済が終わる手軽さが、入力の手間による離脱を減らします。

足す順番は、自店のお客さんの層に多いものからが基本です。たとえば若年層やスマホ中心のお店ならスマホ決済を、ギフトや高単価で慎重に選ばれる商材なら後払いを優先する、といった具合です。アクセス解析の年齢層や、これまでの問い合わせの声がヒントになります。

そして忘れてはいけないのが、手数料というコストです。後払いやスマホ決済は、決済額に対して数%程度の手数料がかかるのが一般的です(料率は決済代行会社やプランで異なります)。「入れれば入れるほど良い」わけではなく、増える売上と、かかる手数料を見比べて判断するのが、現場の正しい姿勢です。

数字でも考えてみます。月間1,000人が購入手続きに進み、購入率(CVR)が3.0%の店があるとします。決済手段を足して「払えずに離脱」していた人を拾い、CVRが3.0%→3.4%に上がったとすると、購入は月30件→34件で+4件。客単価6,000円なら月+2.4万円の売上増です。ここから追加手数料(仮に決済額の3%なら、増えた分の売上に対しておおよそ720円程度〔=24,000円×3%〕)を差し引いても、手元に残る効果はプラスに働きやすい、という見立てになります。 ※ 数字は説明用の一例です。実際のCVR改善や手数料率は商材・客単価・契約条件で変わり、効果を保証するものではありません。必ず自店の数値と、契約予定の手数料率で計算し直してください(EC利益計算ツールが使えます)。

あなたへの影響

明日やること

  1. 自店の購入画面をスマホで実際に最後まで進めてみて、いま選べる支払い方法を書き出す。
  2. アクセス解析や問い合わせから、自店のお客さんに多い層(年齢・スマホ中心かどうか・慎重に選ぶ商材か)を見当づける。
  3. 上の3系統のうち「足りていない1つ」を決め、利用中のカートや決済代行で追加できるか・手数料はいくらかを調べる。

決済の見直し チェックリスト

決済の見直しは、新しいお客さんを連れてくる施策ではありません。もう来てくれている、買う気のあるお客さんを取りこぼさないための一手です。今日、自分のお店のレジ前に「払えない人」が立っていないか、そっと確かめてあげましょう。

必要な支払い方法がそろい、いろいろなお客さんが安心して買い物を完了できている明るい様子
払いたい人がちゃんと払える——それだけで、取りこぼしは静かに減っていく。

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