
送料無料ラインの決め方|利益を削らず客単価を上げる
「競合が送料無料にしてる。うちもやらないと、負けるよな…」
その判断、気持ちはとても分かります。でも、無料化した翌月の利益を見て、ヒヤッとしたことはありませんか。 送料分が、まるごと利益から消えている。売上は変わらないのに、手元が薄くなっている——。
送料無料は、武器にも、出血にもなります。違いは「ラインをどう決めたか」だけ。 そして、その正解は勘ではなく、簡単な計算で出せます。 一緒に、自店の数字で決めましょう。
結論:送料無料ラインは「送料 ÷ 粗利率」で最低ラインを出し、客単価よりやや上に設定します。
こうすると送料を粗利で吸収でき、「あと少しで無料」が客単価アップを後押しします。
なぜ「なんとなく無料」が危ないのか
安易に無料化すると送料が利益を食う。かといって高すぎると「あと少しで無料」の動機づけが効かない。 送料無料は、利益(守り)と心理(攻め)の両立で初めて武器になります。だから、数字で決める価値があります。
決め方の手順

ステップ1|送料を粗利で回収できる最低ラインを出す
最低ライン = 1配送あたりの送料 ÷ 粗利率
例)送料600円 ÷ 粗利率40% = 1,500円
この金額以上の注文なら、送料を粗利で吸収できます。
ステップ2|客単価と比べる
平均客単価が3,500円なら、最低ライン1,500円はクリア済み。 無料ラインを客単価よりやや上(例:3,980円)に置くと、「あと少し」での買い足しが起きやすくなります。
ステップ3|計算ツールで試算
- ▶ EC利益計算ツール(送料無料ライン) に数値を入れると、最低ラインと推奨ラインが出ます。
具体例
| 客単価 | 送料 | 粗利率 | 最低ライン | 推奨無料ライン |
|---|---|---|---|---|
| 3,500円 | 600円 | 40% | 1,500円 | 約3,980円 |
| 2,000円 | 700円 | 35% | 2,000円 | 約2,500円 |
あなたへの影響
- 無料ラインの数百円の差が、利益と客単価の両方を左右する。
- 「あと◯円で送料無料」の表示まで含めて、はじめて効果が出ます。
明日やること
- 自店の送料・粗利率・客単価を3つ書き出す。
- 計算ツールで最低ラインと推奨ラインを出す。
- 商品ページとカートに「あと◯円で送料無料」を表示する。
勘で決めていた数字を、根拠のある数字に。それだけで、送料無料は「出血」から「武器」に変わります。

チェックリスト
- 送料・粗利率・客単価を把握している
- 最低ライン(送料÷粗利率)を計算した
- 無料ラインを客単価よりやや上に設定した
- 「あと◯円で送料無料」を表示している
- 設定後に客単価・利益の変化を見ている
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