
AIで商品ページをSEOリライトする手順|検索に埋もれたページを立て直す
新しい商品ページを作るのに夢中で、昔つくったページのことは、いつの間にか忘れていませんか。ある日ふと検索してみると、自分の店の古いページが2ページ目、3ページ目の下のほうにぽつんと並んでいる——。「これ、もう役目を終えたのかな」と、少し寂しくなる。でも、待ってください。そのページは、死んでいるのではなく、ただ眠っているだけかもしれません。
ゼロから新しいページを作るのは、体力がいります。でも、すでにあるページを書き直して立て直す(リライト=公開済みの記事やページを、検索意図に合わせて手直しすること)なら、土台があるぶん、ずっと軽い労力で始められます。今日は、AI(文章を下書きしてくれる生成ツール)を相棒にして、検索の下のほうで眠っている商品ページを、無理なく生き返らせる手順を一緒に組み立てていきましょう。
結論:新規ページを増やす前に、すでにあるのに検索で埋もれているページを選んでリライトすると、少ない労力で検索流入(検索から来る訪問)を立て直せます。手順は4段。①直すページを人が選ぶ → ②残す事実(スペックや型番)を確定させる → ③タイトル・説明文・見出し・本文をAIで書き直す → ④事実と表現を人が確認して公開。ポイントは、事実は人が握り、言い回しはAIに任せること。AIに丸ごと任せると、ありもしない仕様を書いてしまうことがあるからです。
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文章だけだとイメージしにくい方へ。このページの内容を、動画でやさしく解説しました。読んでもピンとこなかったところは、ぜひ動画で確かめてみてください。
いま何が起きているか
多くのお店で、商品ページは「作ったら作りっぱなし」になりがちです。新商品の登録や日々の受注に追われるうちに、少し前のページは手つかずのまま。その間に、検索エンジンは「読者の悩みにきちんと答えているか」をどんどん重く見るようになり、中身が薄い・言葉が古いページは静かに順位を下げていきます。悪いことをしたわけではないのに、置いておくだけで埋もれていくのです。
ここで大事なのは、「順位が低い=ダメなページ」ではないという見方です。表示回数(検索結果に出た回数)はあるのにクリックが少ないページは、タイトルや説明文の“見出し看板”が弱いだけかもしれません。逆に、そこそこ読まれているのに買われないページは、本文の中身が検索意図(その言葉で検索する人が本当に知りたいこと)とズレている可能性があります。つまり、ページごとに「何が足りないか」は違う。だから、闇雲に全部を直すのではなく、伸びしろの大きいページから手をつけるのが賢いやり方です。
そしてもう一つ、AIをこの作業に使うときの落とし穴があります。AIは、事実を取り違えることがあるという点です。実在しないサイズや素材、対応していない機能を、もっともらしく書いてしまう。これをハルシネーション(AIがもっともらしい誤りを作ってしまう現象)と呼びます。商品ページで数値や仕様を間違えれば、返品やクレーム、景表法(優良誤認などを禁じるルール)に触れるおそれにもつながります。だからこそ、事実は人が確定させ、AIには文章の書き直しを任せるという線引きが欠かせません。
具体例:4段の流れで1ページを立て直す

難しく考えず、手順に分ければ迷いません。1つの商品ページを立て直す流れを、順番に見ていきましょう。
①直すページを人が選ぶ(ここは人) まず、どのページから直すかを決めます。おすすめは、サーチコンソール(Googleが無料で提供する、検索での見え方が分かる管理ツール)で「表示回数は多いのにクリックが少ない」「あと少しで1ページ目に届きそう(掲載順位が11〜20位あたり)」のページを探すこと。すでに検索エンジンに認識されていて、ひと押しで伸びやすいからです。売れ筋なのに説明が古い商品ページも、優先度が高い候補です。まずは1ページだけ選びましょう。
②残す事実を確定させる(ここは人) 書き直す前に、絶対に変えてはいけない事実を書き出して固定します。サイズ・素材・型番・容量・対応機種・価格・保証条件など、間違えると返品やクレームに直結する情報です。ここを先に紙やメモに確定させておくと、次の工程でAIが誤って書き換えても、すぐ気づけます。「AIに触らせない聖域」を先に決めておく、というイメージです。
③タイトル・説明文・見出し・本文をAIで直す(AI+人) ここでAIの出番です。直す場所は主に4つ。(1)タイトルタグ(検索結果に出る青い見出し)は、狙う言葉と訴求を32字前後で両立させる。(2)メタディスクリプション(見出しの下の説明文)は、クリックしたくなる一言に。(3)見出し(H2/H3)は「何の話か」がひと目で分かる形にし、狙う言葉を自然に入れる。(4)本文は、検索意図に沿って、足りない情報(使う場面、選び方、よくある不安)を補う。②で確定した事実をAIに渡し、「この事実は変えずに、伝え方だけ良くして」と頼むのがコツです。
④事実と表現を人が確認して公開(ここは人) 最後が、いちばん省いてはいけない工程です。確認は3点。(1)事実——②で固めたスペックや型番が、書き直しで変わっていないか。(2)一次情報——制度や公式機能に触れたなら、Google 検索セントラルのような公式の案内へのリンクを添えると、読者にも検索エンジンにも信頼が伝わります(これは検索が重く見るE-E-A-T=経験・専門性・権威性・信頼性という信頼度の考え方にもつながります)。(3)表現——「絶対」「日本一」などの根拠のない最上級や、効果を断定する言い回し(景表法・薬機法に触れるおそれ)がないか。ここまで確認して、はじめて公開します。
やりがちなNGと、その直し方
・AIに「このページを良くして」と丸投げ:ありもしない仕様を書かれる。→ 残す事実を先に確定し、AIには渡して固定する。
・タイトルの狙う言葉を丸ごと変える:これまで拾えていた検索まで失う。→ 今その言葉で来ている人がいないか、サーチコンソールで確認してから変える。
・同じ文章を複数ページにコピー:似すぎたページ(重複コンテンツ)は評価されにくい。→ 商品ごとの違いを本文に必ず入れる。
・直して終わり:効果が分からず続かない。→ 2〜4週間後に順位とクリックの変化を見て、次の1ページへ。
コピペで使えるプロンプト
上の「③タイトル・説明文・見出し・本文を直す」を、そのままAIに頼める形にまとめました。下の枠をまるごとコピーして、〈〉の中をあなたの店の言葉に置き換えるだけで使えます。②で確定した「残す事実」は必ず先に埋めてから渡しましょう。ここを空にすると、AIが勝手に埋めてしまいます。
あなたはEC店舗のSEO編集者兼ライターです。
既存の商品ページを、事実は一切変えずに、検索意図に沿ってリライトしてください。
# 入力素材
- 商品名:〈綿100% 半袖Tシャツ(ユニセックス)等〉
- 狙うキーワード:〈Tシャツ メンズ 大きめ 等〉
- 読者(誰が・何に困って検索するか):〈普段より大きめに着たい30代男性 等〉
- 読者が本当に知りたいこと(検索意図):〈サイズ感・生地の厚み・洗濯後の縮み 等〉
- 【変更禁止の事実】サイズ/素材/型番/価格/対応条件:〈着丈70cm・身幅54cm/綿100%/品番ABC-01/2,980円 等〉
- 現状のページの弱点:〈サイズ感の説明が薄い/説明文が古い 等〉
# 出力条件
- 次の4点を分けて出す:①タイトルタグ案(32字前後)を3案 ②メタディスクリプション案(80字前後)を2案 ③H2/H3見出し構成案 ④本文リライト案。
- 【変更禁止の事実】は数値も表現も変えない。触れる場合はそのまま引用する。
- 専門用語(CVRなど)は初回だけ1文でやさしく補足する。
- 読者が本当に知りたいこと(検索意図)に、本文で過不足なく答える。
# 禁止
- 入力にないサイズ・素材・機能・実績を、事実であるかのように書くこと(推測で補わない)
- 「No.1」「最高」「絶対」などの最上級・誇大表現や、根拠のない比較(景表法に触れるおそれ)
- 化粧品・健康食品などで効果・効能を断定する表現(薬機法に触れるおそれ)
あなたへの影響
- ゼロから作らずに「ある土台を直す」ので、1ページあたりの手間が小さく、続けやすい。眠っていたページが順に動き出せば、広告費を増やさずに検索流入を積み増せます。
- 表示回数はあるのにクリックが少なかったページのタイトル・説明文を直すと、同じ順位のままでもクリックが増えることがあります。順位を上げる前に、まず“看板”を磨くだけで効くのがリライトの良さです。
- 検索意図に沿って本文の不足を補うと、「思っていたのと違う」による返品や問い合わせ(CS:お客さま対応)の予防にもなります。SEOと接客が同時に良くなる、地味だけれど効く改善です。
一つ注意を。リライトの効果が検索に反映されるまでには、数週間かかることがあります。直してすぐ順位が動かなくても、焦って元に戻さないこと。2〜4週間ほど様子を見て、それから次の判断をしましょう。
明日やること
- サーチコンソールを開き、「表示回数は多いのにクリックが少ない」または「掲載順位11〜20位あたり」のページを1つだけ選ぶ。
- そのページの変えてはいけない事実(サイズ・素材・型番・価格・対応条件)をメモに書き出して確定させる。
- 上の「コピペで使えるプロンプト」の〈〉を埋めてAIに渡し、タイトル・説明文・見出し・本文のリライト案を出してもらう。
- 事実が変わっていないか、最上級・効能の断定がないかを人が確認し、問題なければ公開する。カレンダーに「2〜4週間後に順位とクリックを確認」と書いておく。
チェックリスト
- 新規作成より先に、すでにあるのに埋もれているページを直す対象に選んでいる
- サーチコンソールで「伸びしろの大きいページ(表示多いのにクリック少ない等)」から選んでいる
- 変えてはいけない事実(サイズ・素材・型番・価格・対応条件)を先に確定させている
- タイトル・メタ説明・見出し・本文の4か所を、狙う言葉と検索意図に沿って直している
- これまで拾えていた検索を失わないよう、狙う言葉を丸ごと変えていないか確認した
- AIの出力の事実(数値・仕様)を人が確認してから公開している
- 他ページと似すぎた文章(重複コンテンツ)になっていない
- 「絶対」「日本一」などの最上級や効能の断定(景表法・薬機法)を使っていない
- 2〜4週間後に順位・クリックの変化を確認する予定を決めている
昔つくったページは、失敗の記録ではありません。あの頃のあなたが、お客さんに届けようとした気持ちの跡です。それを今の言葉で書き直すのは、過去の自分の仕事を、もう一度前に進めてあげること。AIは、その書き直しの重たい最初の一歩を、そっと肩代わりしてくれます。まずは検索で一番惜しいところにいる1ページを見つけて、今日、生き返らせる準備を始めてみませんか。

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